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12c非推奨 – 非CDBの非推奨(20c非サポート)

対応バージョン

Oracle Database 12.1 - 20.1

2020-12-01Oracle Database 20cにて非サポートとなった旨の追記

2017-04-03記事公開

Oracle Database 12cR1からコンテナ・データベース(CDB)が登場しましたが、従来の形式(非CDB)が非推奨となりました。

Oracle Database 20cから従来の形式(非CDB)が非サポートとなりました。

Oracle(R) Databaseアップグレード・ガイド
12c リリース2 (12.2)
E72903-01
Oracle Database 12cリリース2 (12.2)で非推奨となった機能
非CDBアーキテクチャの非推奨
https://docs.oracle.com/cd/E82638_01/UPGRD/deprecated-features-oracle-database-12c-r2.htm#GUID-23F9C9D3-4267-4638-824D-C198D042B05B
Oracle Database Release 20
Database Upgrade Guide
9 Behavior Changes, Deprecated and Desupported Features for Oracle Database
Desupported Features in Oracle Database 20c
https://docs.oracle.com/en/database/oracle/oracle-database/20/upgrd/behavior-changes-deprecated-desupport-oracle-database.html#GUID-DC25BF7D-F3DE-4B86-A719-B672BF6708B0

コメント

可能であればコンテナ・データベース構成とする

特に12cR2よりマルチテナント構成(複数のPDBを持つCDB)において、12cR1でネックであったPDB間のメモリ制御や、PDBの移行性の改善(オンラインのクローニング)、異なるPDB毎のキャラクタセット許容など統合機能としてより実用的になりました。
特に問題がない場合は12cR2からはコンテナ・データベース構成の検討を推奨いたします。

コンテナ・データベース化を行う場合の注意点

マルチテナント構成とする場合は、初期化パラメータの共有やメモリ領域の共有などの課題があるため、十分に検討を重ねてください。特に統合環境としてのルールなどがしっかりしていないと、後々運用の肥大化につながることになります。
また、コンテナ・データベースでは一部利用出来ない機能がある点にご注意ください。12cR1ではアップグレード・ガイドに、CDBでの使用が出来ない機能について使う場合は非CDBを利用するように注記があります。

参考資料
Oracle(R) Databaseアップグレード・ガイド
12cリリース1 (12.1)
B71306-06
8 Oracle Database 12cで非推奨となった機能とサポートが終了した機能
8.1 Oracle Databaseの変更点
8.1.1 非CDBアーキテクチャの非推奨
https://docs.oracle.com/cd/E57425_01/121/UPGRD/deprecated.htm#BABDBCJI

コンテナ・データベースで使用できない機能については各バージョンのReadMeをご参照ください。

参考資料
Oracle(R) Databaseプラットフォーム共通日本語README
12cリリース1 (12.1)
B71333-10
2 Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)のReadme情報
2.2 Oracle Database 12.1.0.2で使用できないか、または制限されている機能
https://docs.oracle.com/cd/E57425_01/121/READM/chapter12102.htm#sthref26
参考資料
Oracle(R) Database Readme
12cリリース2 (12.2)
E72894-02
Oracle Database 12cリリース2 (12.2)のこのリリースで使用できない機能または制限されている機能
Oracle Database 12cリリース2 (12.2)のマルチテナント・コンテナ・データベースで使用できないか、または制限されている機能
http://docs.oracle.com/cd/E82638_01/READM/features-not-available-12-2-beta.htm#GUID-7D281CED-2CE6-4CB9-AC5E-A8ED8F064929

Oracle Database 20cより非CDB構成が非サポートとなり、使用できなくなったため、ターミナルリリースである19cにアップグレードする場合、基本的にはCDBを選択することを推奨します。

非CDBからCDBとする場合の手順について

ご参考までに非CDBのCDB化について、12.2では以下のような手順になります。

1.非CDBのアップグレード(12c以上)

2.非CDBのPDB変換

  • ・新環境:CDBの作成(無い場合)
  • ・旧環境:読み取り専用でのオープン
  • ・旧環境:PDB変換用のXML出力
  • ・旧環境:停止
  • ・新環境:CDBからXMLを指定して互換性をチェック
  • ・新環境:XMLを指定してPDBを作成
  • ・新環境:変換スクリプトを実行、起動
参考資料
Oracle(R) Databaseアップグレード・ガイド
12c リリース2 (12.2)
E72903-01
非CDB Oracle Databaseのアップグレード・シナリオ
非CDBのOracle DatabaseからCDB上のPDBへのアップグレード
http://docs.oracle.com/cd/E82638_01/UPGRD/upgrade-scenarios-non-cdb-oracle-databases.htm#GUID-2E5D091C-8578-49EE-92BF-002D8A28BBE7

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